関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

2012-01-01から1年間の記事一覧

フォークロア研究とは

フォークロア研究とは、人文社会系諸学の学際的状況の中に成立するディシプリンの一つである。その目的とするところは、フォークロア研究をとおして世界の成り立ちについて解明することである。 フォークロア研究は、これまでの民俗学の知的伝統を批判的・発…

2・3・4回生合同忘年会

12月26日、西宮北口のピカロにて島村ゼミ2回、3回、4回生合同でコンパをしました。 3回生の武田さんの乾杯でコンパスタートです。 2回生はこの日にプレゼミを行った模様で、まだまだ緊張の面持ちです。 そこで一人一人自己紹介と地元ならではの話を紹介…

凍豆腐の行方―大阪府南河内郡千早における生業の変遷―

凍豆腐の行方―大阪府南河内郡千早における生業の変遷―橘 将吾 【要旨】 本研究は、大阪府南河内郡千早において1970年まで続いた凍豆腐造りの盛衰及び凍豆腐衰退後に新しく起こった春雨・魚肉ソーセージ・椎茸の生業について、千早の人々からの聞き取りを…

卒論合宿

2012年9月24日・25日に、大津市の「びわこクラブ」で4回生の卒論ゼミ合宿が行なわれました。留学中の2名を除いた4回生全員(16名)が夏休み中の卒論調査の報告と論文構想を発表し、それをふまえての目次の検討を行ないました。大部分の人が目…

6月9日 京都巡検

2012年度島村ゼミ第一回の巡検について報告します。6月9日、今回私たちがフィールドワークしたのは京都の鳥辺野、いわゆる東山といわれる地域の一部を巡検してきました。鳥辺野は、「死者の世界」、つまり空間構造として「あの世」と位置づけされてきたエリ…

2012年度3回生 ゼミ活動の報告

皆さんこんにちは。 2012年度島村ゼミ3回生の最初のブログです。この度ゼミのブログ担当になりました菰方育美(こもかたいくみ)と申します。皆様へのゼミの報告とともに、ゼミ活動の記録としてゼミ生にとってもよりよいものになるよう励んでいきますので、…

2011年度卒業式

2011年度卒業式が3月19日に行なわれました。当日は、社会学部優秀論文賞(安田賞)の授賞式も行なわれ、島村ゼミの 那須くらら さんが最優秀論文賞を受賞しました。受賞論文名は、「『困窮島』という神話―愛媛県二神島/由利島の事例―」です。卒業式…

大阪港における水上生活者

大阪港における水上生活者 渕 修平【要旨】 本研究では、大阪港と大阪市港区の公営住宅団地付近をフィールドに、艀船員の労働と生活の跡を追ったものである。とくに、A海運のB氏とC氏の話を中心に大阪港で生きてきた艀船員のリアルな声を記述した。各章の…

振り売りとガンガン部隊―輪島と小樽の行商人たち―

振り売りとガンガン部隊―輪島と小樽の行商人たち―大西佐和 【要旨】 本研究は、石川県輪島市と北海道小樽市をフィールドに、現代に生きる行商人について実態調査を行ったものである。輪島市では、振り売りと呼ばれる行商人に密着し、小樽市ではガンガン部隊…

「困窮島」という神話 ―愛媛県二神島/由利島の事例―

「困窮島」という神話 ―愛媛県二神島/由利島の事例― 那須くらら【要旨】本研究は、宮本常一をはじめとする民俗学者達が唱える「困窮島」という概念について愛媛県二神島/由利島をフィールドに実地調査を行うことで、それらの島が地元の人々にとって「困窮島…

「泉州水なす」の発見と展開―地域野菜の高級ブランド化をめぐる民俗誌―

「泉州水なす」の発見と展開―地域野菜の高級ブランド化をめぐる民俗誌―竹中祐里 【要旨】本研究は、泉州地域のおける「水なす」の高級ブランド化について、岸和田市、泉佐野市、貝塚市の水なす農家、または漬物業者、農業協同組合関係者を対象に実地調査を行…

燐寸の戦後史―ある燐寸技術者のライフヒストリーから―

燐寸の戦後史―ある燐寸技術者のライフヒストリーから―岡本 千佳 【要旨】 本研究は、終戦直後から現在まで燐寸業界に携わり続けている燐寸製造機械の元技術者のライフヒストリーから、戦前の日本を代表する一産業が、戦後復興や経済成長の過程でどのように変…

甦る修験の道−大峰南奥駈道の再生をめぐって−

甦る修験の道−大峰南奥駈道の再生をめぐって− 田中李沙【要旨】 本研究は、熊野古道の1つ大峰奥駈道をフィールドに実地調査を行うことで、大峰南奥駈道を再興した新宮山彦ぐるーぷと青岸渡寺率いる熊野修験の復活を明らかにしたものである。本研究で明らか…

タオル商社をめぐる社会史―日繊商工株式会社の事例―

タオル商社をめぐる社会史―日繊商工株式会社の事例―中村 知希 【要旨】本研究は、タオルの社会史について、船場に本社を置く日繊商工株式会社を事例に取り上げて実地調査を行うことで、商業の街として存在する船場商人の生き様、また日繊商工株式会社の歴史…

女工のまち―加古川 寺家町・本町民俗誌―

女工のまち―加古川 寺家町・本町民俗誌― 比良 真実子 【要旨】 本研究は日本毛織の創業工場がある、寺家町・本町を中心とした兵庫県加古川市をフィールドに、女工のくらし、周辺商店街との関わり、住民側の女工の記憶を明らかにしたものである。本研究で明ら…

「木型」でつながる寺社と和菓子屋――京都市の事例

「木型」でつながる寺社と和菓子屋――京都市の事例 森澤 仁美 【要旨】本研究は、京都市をフィールドに実地調査を行うことで、「木型」を軸とした寺社と和菓子屋の関係を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、次のとおりである。1.寺社で使…

「熱心な人たち」とお大師講―佐賀県旧北波多村における講の存続をめぐって―

「熱心な人たち」とお大師講―北波多村における講の存続をめぐって− 井手正広 【要旨】 本研究では、お大師講という民俗信仰の場について、佐賀県旧北波多村で実地調査を行い、信仰に対して「熱心な人たち」が少なくなってきている現在における、 講の変化や…

墓に立つ市―大阪・河内地域の「墓市」について―

墓に立つ市―大阪・河内地域の「墓市」について― 中川保代 【要旨】 本研究は、東大阪市に所在する岩田墓地、加納川田墓地、高倉墓地、長瀬墓地の4つの墓地をフィールドに実地調査を行うことで、墓市を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、…

堀とバラック―戦後新潟市の事例―

堀とバラック―戦後新潟市の事例― 北村 美季【要旨】 本研究は、戦後の堀端に並んだバラックについて、昭和30年後半まで堀が張り巡らされていた新潟市古町をフィールドに実地調査を行うことで、堀とバラックの関係や、バラックの移り変わりについて明らかに…

「粗供養」の民俗誌―八尾市・東大阪市の事例から―

「粗供養」の民俗誌―八尾市・東大阪市の事例から― 冨田 歩 【要旨】本研究は、「粗供養」について八尾市・東大阪市をフィールドに実地調査を行うことで、「粗供養」の構造、「粗供養」の分布、「粗供養」をめぐる人々の意識を明らかにしたものである。本研究…

水道局―職人集団の民俗誌―

高 佑太 【要旨】 本研究は、水道局員の中でも通称「直営」と呼ばれる現場作業員たちの修繕技術や職人文化について、大阪府大阪市と同吹田市をフィールドにその実態を明らかにしたものである。本研究で判明した点は、次のとおりである。 1.以前は、漏水事…

アジールとしての「運南地区」―近代神戸の都市民俗誌―

アジールとしての「運南地区」―近代神戸の都市民俗誌― 村川美有 【要旨】 本研究は神戸市兵庫区和田岬周辺の兵庫運河南部に位置する「運南地区」のアジール(元来「避難所」を意味する。ここでは「不特定多数が集まる一種の聖域で、職を見つけて生活しやすい…

だんじりの街―岸和田祭礼民俗誌―

だんじりの街―岸和田祭礼民俗誌― 並川 梓 【要旨】 本研究は大阪府岸和田市で行われている岸和田だんじり祭りについて実地調査を行うことにより、岸和田だんじり祭りと共に生きる人々の生き方や、それにより培ってきた独自の文化等を明らかにしたものである…

マチと飴―松山市における飴行商をめぐる民俗誌―

マチと飴―松山市における飴行商をめぐる民俗誌―宮下 毬菜 【要旨】 本研究は現在は衰退の傾向にある飴行商について、愛媛県松山市をフィールドに実地調査を行なうことにより、その実態と松山のマチに及ぼした影響を明らかにしたものである。本研究で明らかに…

祭礼屋台の履歴書 ―播州三木秋祭りの事例から―

岩本 悠 【要旨】 本研究は祭礼屋台の変遷、すなわち屋台の導入(=他地域からの中古屋台の購入、もしくは新調)と廃棄(=売却)の履歴について、兵庫県三木市の大宮八幡宮秋季大祭を対象に実地調査を行うことで、その実態を明らかにしたものである。本研究…

突放−鉄道貨物作業員の「技」の世界−

突放−鉄道貨物作業員の「技」の世界− 高山 斉明 【要旨】 本研究は鉄道貨物作業員の「技」について、小樽、比奈(静岡県)、東藤原(三重県)を主なフィールドとして調査を行った。それにより、鉄道貨物作業員がどのような「技」を使って、貨物列車の運行を…