関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

【民俗学の大学院 2025年度院生募集】

【関西学院大学大学院・民俗学 2025年度院生募集】

民俗学を専門に学び、修士・博士の学位を取得できます。

 

関学の民俗学教育の特徴

1.民俗学の全範囲をカバーしている。民俗学であればどのようなテーマでも指導可能。

2.英語圏の民俗学理論も含めて、理論をきちんと学んだうえで民俗学を研究できる。

3.社会学、文化人類学もあわせて学べるため、視野の広い民俗学研究を実現できる。

4.国際的視野で民俗学を学ぶことができる。

 

2024年4月現在の在学院生

博士前期(修士)課程在学者:3名(①語りの場としての奄美の「ゆらい」(寄り合い)と物語りの力、②動物と人間のあいだの霊的関係に関する研究、③周期的なるものをめぐるネオ民俗知と民俗学)

 

博士後期課程在学者:4名(①日本の祭りと神賑、②戦後沖縄女性における「身体の立て直し」、③現代の婚姻儀礼、④世界民俗学史における〈インターローカル(間地域的)ネットワーク〉の研究)

 

ほかに、受託研究員として、中国・華東師範大学大学院博士後期課程からの留学者1名(少数民族女性の手芸と文化遺産)

 

日本学術振興会特別研究員採用実績(過年度) DC1:1名、DC2:1名

 

詳細・出願等については、以下をご覧の上、 tshimamura<アットマーク>kwansei.ac.jp(<アットマーク>は、@に変えてください)へお問い合わせください。

 

社会学研究科の概要・入試案内は、こちらをご覧ください。

社会学研究科| 関西学院大学 (kwansei.ac.jp)

進学説明会は、2024年6月18日(火)に実施します。5月の連休明けに詳細をお知らせします) 

 

なお、関西学院大学では、2025年4月より、博士後期課程の入学金、年間学費相当額(授業料、実験実習費、教育充実費その他)が実質無償化されます。また、博士前期課程の支給奨学金についても大幅な充実が決定しています。くわしくは、入試要項などを参照してください。

大学院入試情報 | 関西学院大学 (kwansei.ac.jp)

 

関西学院大学大学院社会学研究科『大学院教員紹介』(2024年4月刊行)より


【1. 教員情報】
氏名:島村恭則
職位:教授(博士後期課程研究指導教授)、大学院社会学研究科委員長、社会学部長

学位:文学博士
専門:現代民俗学、世界民俗学史と民俗学理論

 

【2. 研究・教育内容】
 わたし個人の研究としては、沖縄の民俗宗教・シャーマニズム研究から出発し、都市伝説の日韓比較研究、妖怪・占い文化の博物館民俗学、在日コリアンや引揚者が生み出したヴァナキュラー文化の研究、喫茶店モーニング文化の都市民俗学的研究、関西私鉄文化研究などを経て、近年は、世界民俗学史をふまえた民俗学理論の研究、とくに、民俗学を国際的・学際的な「ヴァナキュラー文化研究」として再編成する議論を展開しています(「ヴァナキュラー文化」については、島村2018などを参照)。
 大学院教育では、民俗学/ヴァナキュラー文化研究の全領域を扱っており、古典的な民俗学から現代民俗学まで、日本民俗学から中国民俗学・韓国民俗学などアジアの民俗学まで、また、社会伝承、生業伝承、交通・交易、儀礼、祝祭、宗教、口承文芸、芸能、物質文化、文化遺産、博物館など、民俗学研究のすべてのジャンルについて、研究指導を行なっています。あわせて、本研究科の文化人類学系ゼミとの相互乗り入れにより、人類学の知識も身につけられるよう仕組みを整えています。
 現在および過去の島村研究室所属院生の研究テーマは、「流行神をめぐる民俗宗教論―〈残念さん〉信仰を中心に―」「神輿会のフォークロア―東京圏の都市祭礼を支える人びと―」「中国の茶芸館をめぐる都市民俗誌」「ヴァナキュラー宗教の民俗誌―稲荷信仰の事例から―」「ネット・ロアとヴァナキュラー・ウェブ」「フォークアートとアウトサイダーアート」「植民地と引揚者」「新宗教/スピリチュアルの民俗学的研究」「職人と講集団」「食文化と食ツーリズム」「会社をめぐる経営人類学/民俗学」「日本の祭りと神賑」「近代都市における美と装いの経験をめぐる民俗学」「動物と人の関係をめぐるフォークロア」「現代の婚姻儀礼」「ケガレをめぐる日中比較民俗学」「語りの場と語りの力」「周期的なるものをめぐるネオ民俗知と民俗学」「戦後沖縄女性における『身体の立て直し』」「世界民俗学史の研究」などです。
 わたしたちの研究室では、関西圏の他大学大学院の民俗学ゼミとの合同ゼミを定期的に実施しているほか、研究室のメンバー全員で中国や台湾を訪れ、現地の民俗学系大学院ゼミとの合同研究会や共同調査も実施しています。院生は、日常のゼミにおいて修士論文、博士論文の完成に向けての研究指導を受けるとともに、これらの研究室活動からも多くを学びとり、日本や東アジアはもとより、世界の民俗学の第一線で活躍できる研究者として成長しています(国内学会に加え、アメリカ、中国、台湾、ドイツなど海外の民俗学会での発表や論文投稿を経験している院生もいます)。
 日本における民俗学系大学院教育の一拠点としての位置を占める関学社会学研究科島村研究室では、大学院に進学して民俗学/ヴァナキュラー文化研究を学ぼうと考えているみなさんを、国の内外、列島の東西/南北から広く歓迎しています。

 

 

【3. 代表的な著書・論文等】

島村恭則, 2024, (編著)『現代民俗学入門』創元社.
島村恭則, 2020, (単著)『みんなの民俗学―ヴァナキュラーってなんだ?』平凡社新書.
島村恭則, 2020, (単著)『民俗学を生きる―ヴァナキュラー研究への道―』晃洋書房.
島村恭則, 2010, (単著)『〈生きる方法〉の民俗誌』関西学院大学出版会.
島村恭則, 2013, (編著)『引揚者の戦後』新曜社.
島村恭則, 2019,(共編著)『民俗学読本―フィールドワークへのいざない―』晃洋書房.
島村恭則, 2003, (単著)『日本より怖い韓国の怪談』河出書房新社.
島村恭則, 2008, (共著)『異界談義』光文社.
島村恭則, 2018, 「民俗学とは何か―多様な姿と一貫する視点―」『現代民俗学のフィールド』古家信平編, 吉川弘文館, 14−30.
島村恭則, 2017, 「グローバル化時代における民俗学の可能性」『東アジア世界の民俗−変容する社会・生活・文化―』(アジア遊学215), 217−231.
島村恭則, 2017, 「『民俗学』是什&#20040;」『文化遺産』46, 59−65, 中国・中山大学中国非物質文化遺産研究センター.
Shimamura, Takanori, 2017, Folklore in the Midst of Social Change: The Perspectives and Methods of Japanese Folkloristics. Japanese Review of Cultural Anthropology, 18(1), 191−220.
島村恭則, 2014, 「フォークロア研究とは何か」『日本民俗学』287, 1−34.
島村恭則, 1995, 「沖縄の民俗宗教と新宗教―「龍泉」の事例から―」『日本民俗学』204, 1−37.
島村恭則, 1993, 「民間巫者の神話的世界と村落祭祀体系の改変―宮古島狩俣の事例―」『日本民俗学』194, 70−124.
島村恭則, 2001, (博物館展示)「異界万華鏡―あの世・妖怪・占い―」国立歴史民俗博物館.

 

【4. 研究紹介のホームページなど追加情報】
 twitter(関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室)も参照してください。

 この他、ネット上で「島村恭則」を検索すると、関連情報がいろいろ出てきます。
 進学を検討されている方は、島村恭則 tshimamura<アットマーク>kwansei.ac.jp(<アットマーク>は、@に変えてください)まで、直接ご連絡ください。ゼミ見学も受け付けています。


 進学を検討されている方は、島村恭則 tshimamura<アットマーク>kwansei.ac.jp(<アットマーク>は、@に変えてください)まで、直接ご連絡ください。ゼミ見学も受け付けています。

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講義科目と並行して、指導教員・副指導教員のゼミが開講されています。

 

専任教授は島村恭則(教授・民俗学)、中谷文美(教授・文化人類学)、鈴木慎一郎(教授・カルチュラル・スタディーズ)。

 

他に、本年度は、阿利よし乃講師(沖縄国際大学専任講師・民俗学)、村上晶講師(駒澤大学専任講師・宗教学、松岡悦子講師(奈良女子大学名誉教授・文化人類学)、河合洋尚講師(東京都立大学准教授・文化人類学)、ウェルズ恵子講師(立命館大学教授・アメリカ民俗学)、野上恵美講師(武庫川女子大学専任講師)の授業が開講されています。










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