関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

御札と宝来―高野山における呪符の生産をめぐって―

【要旨】 御札と宝来―高野山における呪符の生産をめぐって― 大山瑞穂 本研究は、高野山をフィールドに、呪符、とりわけ御札と宝来の生産者に焦点を当てた実地調査を行うことで、高野山の文化と、それを支える裏方の仕事の中で彼らがどのように生きているのか…

洗濯屋の民俗誌―阪神間における洗濯職人の事例から―

洗濯屋の民俗誌―阪神間における洗濯職人の事例から― 弘津 遊 【要旨】 本論は兵庫県から大阪府にかけての阪神間という地域を対象に、「洗濯屋」という民俗集団及び職業集団について調査を行い、職人として洗濯屋で働く人々とその家族が行う生活実践や語りを…

大阪の「伊勢屋」 ―鮮魚行商から鮮魚店へ―

大阪の「伊勢屋」―鮮魚行商から鮮魚店へ― 安田 朱音 【要旨】大阪には「伊勢屋」という名前の個人営業の鮮魚店が多く存在する。本研究は、なぜ大阪に鮮魚店の「伊勢屋」が集中するのか、大阪と伊勢の地理的関係や時代背景、また現在それぞれの「伊勢屋」がど…

菊間瓦の民俗誌―愛媛県今治市菊間町の瓦産業―

菊間瓦の民俗誌−愛媛県今治市菊間町の瓦産業― 大河内麻未 【要旨】 本研究は、愛媛県今治市菊間町をフィールドに、菊間町の伝統産業である「菊間瓦」について参与調査とフィールドワークを行うことで、菊間の瓦産業の変遷、瓦職人たちの瓦への関わり方を明ら…

はしけ船員のライフヒストリー ―愛媛・岡村島から姫路・広畑へ―

はしけ船員のライフヒストリー ―愛媛・岡村島から姫路・広畑へ― 渡辺 早紀 【要旨】本研究は、はしけ船員であった祖父、田中彰夫氏のライフヒストリーについて、愛媛県越智郡岡村島と兵庫県姫路市広畑をフィールドに実地調査を行うことで、岡村島の特色、戦…

皮革産業の民俗誌ー姫路の事例ー

皮革産業の民俗誌—姫路の事例— 氏田 楓 【要旨】 本研究は、姫路の皮革産業について、高木、御着、四郷町をフィールドに実地調査を行うことで、皮革業と共に歩みを進めてきたまちの変遷、特徴、今日までどのように伝承され生産されてきたのかについて、その…

「そろばんのまち」の民俗誌−島根県奥出雲町の「雲州そろばん」をめぐって−

「そろばんのまち」の民俗誌−島根県奥出雲町の「雲州そろばん」をめぐって− 原 修也【要旨】 本研究は、島根県仁多郡奥出雲町横田をフィールドに、雲州そろばんについての実地調査を行うことで、まちとそろばんの関係や、なぜ横田でそろばんが産地化したのか…

姫路の闇市と本町68番地

姫路の闇市と本町68番地 野中 麻未 【要旨】 本研究は、姫路市の駅前と本町68番地を研究対象のフィールドに実地調査を行う事によって、戦後から始まる闇市と本町68番地に存在していたお城本町(お城マート)について明らかにしたものである。本研究で…

鏝絵の現在−島根県益田市・大田市の事例−

鏝絵の現在−島根県益田市・大田市の事例− 初谷ひとみ【要旨】 本論文は、建築装飾の一種である「鏝絵」について、島根県益田市横田町・下本郷町、島根県大田市長久町・温泉津町・仁摩町馬路をフィールドに実地調査を行うことで、かつて人々の間で人気を博し…

部落に生きる造園業-X市Y地域植木圃場の生業と闘争-

部落に生きる造園業-X市Y地域植木圃場の生業と闘争- 金原 泰【要旨】 本研究は、地場産業として「植木」を広く取り扱っているX市Y地域、またX市Y地域園芸協同組合が利用している植木の養生地「植木圃場」をフィールドとし、植木を取り扱う「庭師」の生業につ…

飾り幕の民俗誌―愛媛県新居浜市・太鼓祭りの事例―

飾り幕の民俗誌―愛媛県新居浜市・太鼓祭りの事例― 若原亜優 【要旨】 本研究は、毎年10月16日から18日に行われる新居浜太鼓祭りにおいて用いられる「太鼓台」に施された飾り幕について実地調査を行うことで、飾り幕をつくる縫師とそれを使用するかき夫の語り…