関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

スターバックスで語る人生―西宮で生きた3人のライフヒストリー―

田部井美歩 【要旨】 本研究は、ある喫茶店に通う3人のライフヒストリ―を通して、西宮という街の暮らしの一面を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、つぎのとおりである。 1.阪急電車に勤めていたTさんは、電車の運転の仕方を現在でも手…

看護師たちのヴァナキュラー ーSNS上の語りからー

西澤 茉季 【要旨】 研究では、SNS上に存在する看護師たちの語りを集め、仕事をめぐる公式的な制度やシステムの中で、看護師たちがヴァナキュラーを生み出している様子を明らかにした。本研究で明らかになった点は、次のとおりである。 1.看護師たちは、病…

浜松まつりの民俗誌−曳馬町三浦・加藤家の事例から−

高橋すみれ 【要旨】 本研究は、静岡県浜松市で毎年5月に行われる浜松まつりについて、参加町の一つである曳馬町三浦と、三浦に所属する1家族に焦点を当てて調査を行い、現場目線での浜松まつりを明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は以下…

「伝統」はいかに伝承されるか ―大阪府泉南郡熊取町「横山音頭」の事例から―

森田萌 【要旨】 本論文は、大阪府泉南郡熊取町をフィールドに、この地域に伝わる盆踊り歌である横山音頭について調査を行うことで、「伝統」がどのように伝承されるかを明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、次のとおりである。 1.横山音…

世間話の伝承と家族―北海道熊石・小林家の事例から―

山木麻椰 【要旨】 本研究は、小林家と関係する家族の中で話されている世間話について、北海道の南部にある八雲町熊石地域をフィールドに実地調査を行うことで、小林家と関係する家族における世間話の役割を明らかにしたものである。本研究で明らかになった…

伝承の語り換え-『真清探當證』と尾張一宮をめぐって- 

西尾佳奈子 【要旨】本研究は、『真清探當證』の伝承について、尾張一宮を中心としたフィールドに現地調査を行うことで、その影響を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、つぎのとおりである。 1.記紀では、兄・億計王(のちの仁賢天皇)…

七夕祭りの創出 ー大阪府交野市域の事例-

安田涼夏 【要旨】本論文では星田妙見宮、機物神社、交野市主催の七夕祭りに焦点を当て、七夕伝承がこの交野という地域においてどのように受け入れられ展開しているかについて記述した。本研究で明らかになったことは次の通りである。 ⒈ 古くは交野ヶ原と呼…

伊和神社三つ山大祭・一つ山祭の民俗学的研究

境のぞみ 【要旨】本研究は、伊和神社(兵庫県宍粟市)の三つ山大祭・一つ山祭について、播磨国総社射楯兵主神社(姫路市)の三ツ山大祭・一ツ山大祭との関係も含めて考察したものである。本研究で明らかになった点は、つぎのとおりである。 1.伊和神社と…

NHK「あなたの身近な民俗学」

NHKラジオ深夜便で放送された「あなたの身近な民俗学」(島村恭則インタビュー) 9月18日まで、以下の「NHKらじる らじる」で聴くことができます。 「人ありて、街は生き」を開くと聴けます。 www.nhk.or.jp

ラジオ出演

【NHKラジオ深夜便】に出演します。 2021年9月11日(土)午前1:05~1:35 「あなたの身近な民俗学」 関西学院大学教授 島村 恭則

インタビュー「『ヴァナキュラー』で始める身近な民俗学」

インタビュー「『ヴァナキュラー』で始める身近な民俗学」が公開されました。ここで読めます。 hotozero.com

【新連載】迷宮都市・那覇を歩く

平凡社のウェブ雑誌 WEB太陽 で新しい連載が始まりました。 島村恭則「迷宮都市・那覇をあるく」 都市民俗学から見た沖縄・那覇ガイドです。 連載終了後に、単行本として刊行が予定されています。 第1回「迷宮都市への招待」は、こちからご覧いただけます。…

講演会のお知らせ

講演会「みんなの民俗学」 2021年9月4日(土) 姫路文学館 事前申し込みは不要だそうです。 www.himejibungakukan.jp

対談のお知らせ

「民俗学」ってなんやねん!? 畑中章宏『日本疫病図説』(笠間書院)島村恭則『みんなの民俗学―ヴァナキュラーってなんだ?』(平凡社)刊行記念 参加申し込み受付中です。詳しくは、こちらへ。 https://peatix.com/event/1965508/view

『読売新聞』2021.7.10 朝刊の「編集手帳」で、『みんなの民俗学』が紹介されました。

『読売新聞』2021.7.10 朝刊の「編集手帳」で、『みんなの民俗学』が紹介されました。

大学院進学案内(島村研究室)の動画を公開しました。

関学大学院の島村研究室について紹介している動画(社会学研究科(大学院)進学説明会用)を公開しました。 ここで見ることができます。 www.youtube.com 島村研究室への進学希望者は、 tshimamura[アットマーク]kwansei.ac.jp へ直接メールで連絡してくださ…

『みんなの民俗学』が、ラジオ関西の番組で紹介されました。

『みんなの民俗学』が、ラジオ関西の番組で紹介されました。とてもわかりやすく解説してくれています。 https://youtu.be/mal3VsGVjz4 https://radiko.jp/#!/ts/CRK/20210216112355

集中講義「フェイクニュースの民俗学」

フェイクニュースの民俗学関西学院大学大学院社会学研究科 集中講義 2021.2.16–19 及川 高 講師(沖縄国際大学准教授)

ミンゾク(民俗)とは

2021年度共通テスト国語で出題された「ミンゾク」とは? 人びと(民)の「俗なるもの」のことです。 <俗>とは、①支配的権力になじまないもの、②近代的な合理性では必ずしも割り切れないもの、③公式的な制度からは距離があるもの、などをさしています。 詳…

クスノキと名づけ―藤白神社・王子神社・楠御前八柱神社の事例― 

岩渕香奈 【要旨】 本研究は、「楠」を用いた名づけの風習について、藤白神社(和歌山県海南市)、王子神社(和歌山県紀の川市)、楠御前八柱神社(三重県志摩市)をフィールドに実地調査等を行うことで、「楠」を用いた名づけの風習のはじまりや現状を明らかにし…

天照教の形成と展開ー北海道で生まれた新宗教ー

光田凌樹 【要旨】 本研究は、北海道室蘭市の天照教について、室蘭市をフィールドに実地調査を行うことで、天照教が宗教としてどのように形成され、展開してきたかを明らかにしたものである。本研究で明らかになったのは次のとおりである。 助産婦であった泉…

家の歴史が忘れられるとき ー今井酒造を事例としてー

今井美希 【要旨】 本研究は、今井酒造を中心に見た今井家の歴史に対する観点から、今井家の歴史の忘却の背景について明らかにしたものである。今井酒造とは、所在地を兵庫県姫路市とし、私の叔父邦雅が社長を務める会社で、約140年の歴史がある。父達也、父…

離島のくらしと郵便局 -長崎県対馬市曽郵便局の事例―

平江 真紀 【要旨】 本研究は、長崎県対馬市の曽郵便局をフィールドに実地調査を行い、郵便行政の末端であり、かつ地域における一つの自律した世界を構築している「特定郵便局」の実態を記述したものである。本研究で明らかになった点は、以下の通りである。…

焼物のまちと陶器市ー京都・五条坂と清水焼団地の事例ー

田中香帆 【要旨】 本研究は、京都の陶器市について、京都市東山区の五条坂と山科区の清水焼団地をフィールドに実地調査を行うことで、焼物の町における陶器市とはどのようなものであるのか、町の人々から陶器市はどう扱われてきたのかということを、都市民…

大須と浅草 ー観音のまちの比較研究ー

宮本 悠花 【要旨】 本研究は、愛知県名古屋市に位置する大須と東京都台東区に位置する浅草をフィールドに寺と神社、祭り、盛り場の3つの視点から調査を行い、門前町として栄えた2つの観音のまちを比較することで、今日に至るまでにどのように形成、発展した…

大庄屋堀家と龍野の醤油業 ー近世から近代への移行はいかになされたかー

福井雄一郎 【要旨】 本研究は、大庄屋堀家と龍野の醤油業の関わりについて、たつの市をフィールドに実地調査を行う事で、両者の関係を明らかにしたものである。 1.江戸時代の堀家 堀家とは、現たつの市龍野町日飼にある、江戸時代にこの地域の大庄屋を務め…

位山信仰の研究 ―岐阜県高山市の聖地をめぐって―

位山信仰の研究―岐阜県高山市の聖地をめぐって― 堀口 裕哉 【要旨】本研究は、岐阜県高山市に位置する位山及びその周辺地域にて実地調査を行うことにより、位山を中心に展開されている多数の信仰を分析し、太古より聖地としての側面を持つ位山が、今日に至る…

『みんなの民俗学:ヴァナキュラーってなんだ?』が話題書ベストセラーになりました。

『みんなの民俗学:ヴァナキュラーってなんだ?』が、ジュンク堂書店三宮店の「話題書ベストセラー」になりました。

2022年度版大学院進学案内『社会学研究科のススメ』

2022年度版大学院進学案内『社会学研究科のススメ』より

『朝日新聞』2020 .12.5 朝刊

『朝日新聞』2020 .12.5 朝刊で紹介されました。