関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

2022-01-08から1日間の記事一覧

「伝統」はいかに伝承されるか ―大阪府泉南郡熊取町「横山音頭」の事例から―

森田萌 【要旨】 本論文は、大阪府泉南郡熊取町をフィールドに、この地域に伝わる盆踊り歌である横山音頭について調査を行うことで、「伝統」がどのように伝承されるかを明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、次のとおりである。 1.横山音…

世間話の伝承と家族―北海道熊石・小林家の事例から―

山木麻椰 【要旨】 本研究は、小林家と関係する家族の中で話されている世間話について、北海道の南部にある八雲町熊石地域をフィールドに実地調査を行うことで、小林家と関係する家族における世間話の役割を明らかにしたものである。本研究で明らかになった…

伝承の語り換え-『真清探當證』と尾張一宮をめぐって- 

西尾佳奈子 【要旨】本研究は、『真清探當證』の伝承について、尾張一宮を中心としたフィールドに現地調査を行うことで、その影響を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、つぎのとおりである。 1.記紀では、兄・億計王(のちの仁賢天皇)…

七夕祭りの創出 ー大阪府交野市域の事例-

安田涼夏 【要旨】本論文では星田妙見宮、機物神社、交野市主催の七夕祭りに焦点を当て、七夕伝承がこの交野という地域においてどのように受け入れられ展開しているかについて記述した。本研究で明らかになったことは次の通りである。 ⒈ 古くは交野ヶ原と呼…

伊和神社三つ山大祭・一つ山祭の民俗学的研究

境のぞみ 【要旨】本研究は、伊和神社(兵庫県宍粟市)の三つ山大祭・一つ山祭について、播磨国総社射楯兵主神社(姫路市)の三ツ山大祭・一ツ山大祭との関係も含めて考察したものである。本研究で明らかになった点は、つぎのとおりである。 1.伊和神社と…