関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

グループ巡検報告:宝山寺2

私たち宝山寺グループは、本来宝山寺を中心として巡検を進める予定でしたが、時間や天候、地理的問題などから、予定を変更して巡検を行いました。
まず石切神社とその参道を歩いてみました。



石切神社参道に縄のようなものが張り巡らされていた。


衣料店と占い店。



婦人服店(ミセス向けのようなもの)が多い。

パワーストーンのような天然石を売っている店が多くあった


「信仰のまち」と銘打っている。


阪本昌胤と阪本漢方薬局について



阪本昌胤氏が創業した阪本漢方薬局の世界観が興味深い。

【18】
【9】
阪本昌胤氏は漢方とは別に石切周辺に「石切大仏」【18】や「石切大天狗」【9】などをつくった。


石切大天狗のところには「ご病気の方はとなりの阪本漢方薬局へ」
と書かれた看板があったことから推測するに、石切神社がデンボの神様ということで、
病気治癒祈願で参拝に訪れた人々の需要にこたえるためにつくったのではないだろうか。

石切神社の手水のところにあった鳥居にも阪本昌胤氏の名が刻まれていた。
 
参道のほかの薬局でも、阪本の「赤まむし膏」が売られていた。
ちなみに、後日梅田に行ったときに、曽根崎付近で現代的な「阪本漢法(変換ミスではないです)製薬」を発見。ネットで調べると現在の本社であるそうだ。

 

「病気治しの太鼓」。静かに2回叩くそうだ。



石切大仏は「日本で三番目」。

【6】【7】
石切神社【6】ではやはりお百度参りが盛んだった。【7】


参道ではおでんを売っているお店が多くあった。
理由をお店の方に伺ったが、「おいしいからじゃない?」とのお答え。
中には夏でもおでんを売っているお店があるそうだ。


石切のゆるキャラ、いしきりんと出会い、名刺をもらった。


赤いさるぼぼが吊るされている。


占いや人生相談の店と並んで、「子どもの悩み事相談室」。