関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

2017-01-29から1日間の記事一覧

水上市場の民俗誌ー大和高田市・池ノ側公設市場の事例ー

坂口一馬【要旨】 本研究は奈良県大和高田市をフィールドに調査を行い、池ノ側公設市場について記述したものである。 本研究では1996年に取り壊されるまでの池ノ側公設市場の発展と消滅について明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は以下…

萬弘寺の市と浜の市―大分における市の伝承―

萬弘寺の市と浜の市―大分における市の伝承― 渡邉紫帆【要旨】 本研究では、大分県の、萬弘寺にて行われる萬弘寺の市、柞原八幡宮にて行われる浜の市、以上2つの市の歴史やかつての市の賑わいの様子から、昔と現在の市の役割や交易の変化を明らかにする。本研…

「日本デンマーク」の消長 −愛知県旧碧海郡地域の農村と農業ー                        

加藤佐代子【要旨】 本論分は、愛知県旧碧海郡をフィールドに、「日本デンマーク」について文献および現地調査を行うことで、「日本デンマーク」と人々の関わり方を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、次のとおりである。1. 近代以前の碧…

フィンランド人宣教師の宗教・生活誌―西宮南ルーテル教会をフィールドとして―

【要旨】 本研究は兵庫県にある西宮南ルーテルキリスト教会をフィールドに、日本におけるフィンランド人宣教師の宗教・生活世界を明らかにしたものである。 本研究では、フィンランド人宣教師で、初期の日本での開拓伝道に尽力した、ヨルマ・ピヒカラ師、そ…

土の霊力と土地の神―土をめぐる信仰の民俗誌―

土の霊力と土地の神―土をめぐる信仰の民俗誌― 山根琴代 【要旨】 本研究は、土に関する信仰について事例を集め、それらを「土の霊力に対する信仰」と「土地を守護する神への信仰」の2つに分類したものである。本研究で明らかになった点は次のとおりである。…

葛城修験の宗教民俗誌

葛城修験の宗教民俗誌芝野さくら【要旨】 本研究は、葛城修験の歴史・宗教実践について、犬鳴山七寶瀧寺、犬鳴山修験道をフィールドに実地調査を行うことで、葛城修験の衰勢や復興の歴史、その中で功績を残した人々、犬鳴山修験道で実践される葛城修験の現状…

「腕守り」の民俗誌

【要旨】 本研究は、兵庫県播州地域をフィールドに、播州の人々とそこで行われる秋祭り、また秋祭りで使われる「腕守り」というお守りとの関係について調査を行い、腕守りの広がりや変化の経緯、そこに介在する播州の人々の祭りへの思いを論じたものである。…