関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

グループ巡検報告:宝山寺3

その後、少し登った所にある石切神社上之社を目指しました。



爪切地蔵


「石切夢観音堂」という宗教施設…。ペガサスが出迎える。

【24】
【27】
石切神社上之社にもお百度石が。下の石切よりも距離が短いので少し楽だそうだ。
もう少し早く来ていればお祭り(護摩)をやっていたらしい。【27】ちなみに下の石切のお祭りは、もっと火が大きくて見応えがあるそう。

【25】
【26】
神社の裏には「石切の御滝」が。【25】ほとんど水は出ていない。【26】
水がなくならないように、使わないときは出す量を少なくしている。
つまり人工のお滝。


その滝の横には小さな小屋が。ここで修行する際の衣装に着替えるのか?


そして、メインイベントである「ナイヤビンギ」へと向かいました。
ナイヤビンギとは、かつての旅館を改装したカフェです。
ナイヤビンギは宝山寺付近にあるため、ケーブルカーで宝山寺駅まで登りました。



ケーブルはレトロで可愛らしかった。意外と地元の人々も利用していることがわかった。
宝山寺周辺は雨ということもあり、閑散としていた。


今も旅館が多く残っていた。


ナイヤビンギの私たちが案内された部屋は一番奥で広い部屋だった。
ほかの部屋も見学したが、ガネーシャの絵が多く飾られていた。
宝山寺の神様がガネーシャだからか?



帰り際に、山のほうに参考文献に登場した「断食療養所」を発見!





ここまでで写真付きの巡検報告を終わります。



2011年度では初のグループ巡検でしたが、個人研究で巡検するより、また違った観点や視野で対象を見れることができたというのは、グループ巡検のメリットを大いに生かすことができたのではないでしょうか。宝山寺グループを参考に、残り4つのグループもしっかりフィールドを見て報告させてもらいたいと思いますので引き続きご覧ください!!

最後に、今回参加した秦和也くんより、感想を言ってもらいましょう。


「当日は、天候がよろしくなかったので、急遽予定を変更した部分もありましたが、結果的には充実した1日を過ごすことができました。
このようにグループで巡検することのメリットはやはり観察対象1つとっても複数の見方がされる点にあると思います。皆それぞれがこれまで生きてきた約20年間で経験してきたことはもちろん異なるわけで、それらがフィールドで存分に発揮されることで、一人で行く時よりも大発見につながる可能性も高まるのではないかと思います。巡検中、皆ワイワイしながらも、常に面白いものはないかとアンテナを張り巡らしているこの適度な緊張感とワクワク感がたまらなく好きです。」



参考文献解読まとめ、記事は阿部みなみさん
編集はブログ担当の呉美里でした。