蚌埠市博物館講演(2019年10月29日、安徽省蚌埠市)
「治水をめぐる伝承と信仰―日本列島の事例―」
安徽省蚌埠市は、中国最古の王朝「夏」を創始した帝王、禹王に関わる遺跡が発掘された場所です。中国において禹王は治水英雄として知られており、今回の講演では、日中の学術・文化交流促進の観点から、日本にも存在する禹王に関する文化遺産(治水神として祭祀されている事例など)を紹介しつつ、治水をめぐる伝承・信仰の日中間の異同について解説しました。講演には、150名を超えるが蚌埠市民が集まり、講演後も活発な質疑応答が続きました。
今回の講演にお招きくださった中国社会科学院考古研究所研究員の王吉懐先生、蚌埠市博物館の季永館長はじめ博物館の皆さま、貴重な資料をご提供くださった中国大禹文化研究中心安徽分会副会長・秘書長の高群先生はじめ、現地の皆さまに深く御礼申し上げます。