常数唯
【要旨】
本稿は、民俗学について、マンガという表現方法を用いることで、民俗学に馴染みがなかった人も興味持ち、理解を深めることを目指したものである。また執筆にあたり、重視した点は以下のとおりである。
1.民俗学に馴染みがなくても入り込みやすい展開にする
→主人公を民俗学に触れたことがない学生に
→ゼミに所属することで、民俗学を学ぶ
2.学ぶことの面白さを描く
→点数稼ぎや義務としての学問から脱却
→面白いから、知りたいから学ぶ姿勢へ
【あらすじ】
主人公の橋本涼介は甲山大学の2回生。「何事も効率的に」がポリシーで何かにこだわったことのない彼は、一週間後に迫ったゼミ選択で迷っていた。そんなある日、帰り道でどこからか聞こえる不思議な鈴の音に気付く。音を辿るとそこは今まで知らなかった神社。そこで着物を着た謎の狐に遭遇し、驚きのあまり大慌てで逃げ出した。呪いや祟りがあるのではないかと不安に思う彼の前に、現代民俗学の教授である山村先生が通りかかる…
【本文画像から】