関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

高知市史民俗編シンポジウム

地方都市を考えるシンポ(NHKニュース・高知放送局・2014年7月13日より)

地方都市の将来像について話し合うシンポジウムが12日、高知市で開かれ、大学教授などの有識者から「自分の住んでいる町をどうしていきたいかと1人1人が考えることが大切だ」といった意見が出されました。
このシンポジウムは、人口減少が進む地方都市の将来像について多くの人に考えてもらおうと高知市などが初めて開き、およそ50人が参加しました。
はじめに、関西学院大学社会学部の島村恭則教授が、都市の文化をどのように語り継いでいくか講演し、「アメリカの地方都市では、町の歴史や文化を物語りにして市民が語る大会を開き、成功を収めた事例がある」と報告しました。
このあと、社会学や地域政策などの専門家5人によるパネルディスカッションが行われ「自分の住んでいる町をどうしていきたいか1人1人が考えることが大切だ」といった意見や、「地方都市では、移動手段として車を使いすぎていて歩く習慣がなかなかないが、実際に歩いてみることでその土地ならではの文化を感じることができる」といった意見が出されました。
参加者たちは「歴史を残していくために町の様子を常に書き残しておくことが大切だと思う」とか「実際に歩いて町のことをもっと知りたいと思う」などと話していました。



■シンポジウム「地方都市から『地域』の都市へ」
『地方都市の暮らしとしあわせ-高知市史・民俗編』の出版を記念して、各界の専門家と執筆者によるシンポジウムを「地方都市から『地域』の都市へ」と題して開催いたします。
5月23日の高知新聞小社会で「遅ればせながら通読した。『地方都市の暮らしとしあわせ高知市史民俗編』」。3月の発売以来ほぼ毎週、金高堂書店の「ベストセラーズ」で首位を快走中である。」と紹介されました。
ぜひご来場ください。

日 時:平成26年7月12日(土)14:00〜17:00
会 場:高知市立自由民権記念館1階(民権ホール)
申 込:申込不要
入場料:無料
主催:高知市史編さん委員会、高知近代史研究会、高知市立自由民権記念館

シンポジウム内容

○基調報告 
  「『地方都市の暮らしとしあわせ』の新しさと面白さ」
    萩野昌弘氏(関西学院大学社会学部長:社会学

○執筆者報告
  「市民とつくる民俗学-『野の学問』への道-」
    島村恭則氏(関西学院大学社会学部教授:民俗学

  「日本人は『街』が好きなのか?」
    郄岡弘幸氏(福岡大学人文学部教授:民俗学文化人類学

○パネルディスカッション「地方都市から『地域』の都市へ」
 パネリスト
  萩野昌弘氏
  郄岡弘幸氏
  島村恭則
  飯野公央氏(島根大学法文学部准教授:地域政策・財政論)
  松岡僖一氏(高知市立自由民権記念館長:近代日本史)


『地方都市の暮らしとしあわせ 高知市史民俗編』は、2014年3月、高知市刊。
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