関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

伊賀上野ほか(島村恭則)

島村恭則

7月16〜17日は、科学研究費補助金(基盤B)「都市の地域中心性と敬語行動 ―伊賀上野における第二次調査を中心に―」(研究代表者:中井精一 富山大学人文学部准教授)による共同調査で、伊賀上野へ行ってきました。メンバーは、研究代表者の中井先生と高岡弘幸先生(福岡大学人文学部教授)、岡田浩樹先生(神戸大学大学院国際文化研究科教授。関学社会学部でも秋学期にグローバル社会特論Cを担当)。みなさん、わたしが歴博助手時代からお世話になっている先生方です(高知市史の仕事もご一緒しています)。

伊賀上野での研究課題は、まちの成り立ちについての民俗学調査です。伊賀市西部地区公民館で、上野西部地区自治会連絡協議会会長の八尾光祐氏からお話を伺いました。夜は伊賀上野の老舗の鰻屋「栄玉亭」で今後の研究の展開の打ち合わせ。

17日は、市内で戦後開拓地の調査等を行ない、帰途、中井先生のご案内で、名張市浪田の「観阿弥ふるさと公園」へ。この付近で観阿弥が猿楽の座を創座したといわれている場所です。


観阿弥創座之地」(名張市上小波田


そのあと、初瀬街道を西に向かい、桜井市談山神社多武峰)へ。大化の改新藤原鎌足を祀る神社として広く知られていますが、同時に、摩多羅神の面(宿神と関係がある)、折口信夫の歌碑など民俗学の勉強の上でも重要。

摩多羅神を描いた絵馬もあり(談山神社)。



解散後、福岡に帰る高岡先生と木津までご一緒する。その後、わたしは学研都市線大住駅まで行って、月読神社を見学。大住は、大隅で、古代に隼人の移配地だったところ。神社の入口に「隼人舞発祥之碑」があります(毎年10月の例大祭のときに、復元された隼人舞が奉納されています)。隼人とその畿内移住については、秋学期のエスニシティ論で取り上げることにしています。

JR学研都市線大住駅。大住は、大隅


月読神社(京田辺市大住。左側に「隼人舞発祥之碑」)


そのあと、祝園に戻り、駅前から学研都市登美ケ丘駅行きバス。関西文化学研都市の中を巡検。学研都市登美ケ丘駅でバスを乗り換えて、学園前駅へ。この地域については、10月1日に関学先端社会研究所で開催するシンポジウム「関西私鉄文化を考える」で、島村恭則「『学園前』と『学研都市』―丘陵開発をめぐる〈民〉と〈官〉―」として報告予定です。
この日は猛暑で、桜井で解散後、そのまま帰ろうかと思っていましたが、昼食のデザートで糖分補給したところ、急に歩く気になって調査を続行した次第。