関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

社会学部 島村恭則ゼミ(『ポプラ』2010年春号掲載)

社会学部 島村恭則ゼミ 
木戸彩香さん 社会学部3年生

 「民俗学」をテーマにフィールドワークをしています。「赤穂の塩」「今治のタオル」「西宮のスイーツ」など、個人でテーマを決めて「なぜその場所に伝わっているのか」を調べます。テーマはゼミ生の地元のことであったり、旅行先で見つけたものであったり、自由な題材で研究しています。
ゼミ全体でも月1回、大阪の十三や西宮の酒蔵などにフィールドワークに行きます。夏休みには4泊5日で北海道の小樽に行きました。事前にテーマを設定し、現地に着いたらすぐ自転車に乗って調査を始めます。私のテーマは「小樽のニュータウン」。市役所で町内会長の連絡先を教えてもらって、まちの発展について話を聞きに行きました。映画館や樺太からの引揚者について調べた学生もいます。「関西からわざわざ来たの?」と驚かれ「もっと詳しい人紹介してあげるよ」と現地でしかわからない話をいろいろ教えていただきました。小樽での調査はホームページにまとめて公開することになっています。
 ゼミに入ってから「興味を持ったらすぐ調査」という癖がつきました。まちを歩いていて以前は見過ごしていたようなことでも、今では「この建物何かな」と気になるところがあれば、どんどんのぞきにいく習慣がついています。写真を撮り、コメントをつけてゼミで発表する「まちかど民俗学」にも取り組んでいます。
 先生は何にでも「おもしろい」と反応されるので、私たちはいつも先生のアンテナの張り方に驚かされています。いつも物事を深く追求する大切さを教えてもらっています。