島村ゼミ卒業論文要旨集
社会学部 門田凌 【要旨】 本研究は、奈良県山添村、名阪国道沿いに位置する山添ドライブインの創業一家の来歴と国道とそれら利用者との関わりを明らかにしたものである。本研究で明らかにしたことは以下のとおりである。 1.奈良県山添村は県の北東部に位置…
社会学部 森田麻中 【要旨】 本研究は、城下町である兵庫県明石市をフィールドに実地調査を行うことで、城下町の特性を空間と伝説という二つの観点から明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は次の通りである。1.明石の城下町には、現在も多く…
社会学部 大谷加玲【要旨】 本研究は大阪にある、或るキャバレーを対象に、その社長のライフヒストリーを通してキャバレーの世界とはどのようなものであるかを明らかにしたものである。明らかにしたのは以下の通りである。 1.キャバレー発祥とその経緯 ルー…
社会学部 仲久保岳【要旨】 本研究は、兵庫県尼崎市で経営されている公衆浴場の創業者の出身地に着目し聞き取り調査、また文献調査をを行うことにより、尼崎の公衆浴場の全体図を明らかにしたものである。 本研究で明らかにしたのは次のとおりである1.【尼…
【要旨】 本研究は、愛知県名古屋市・中村民謡会をフィールドに実地調査を行うことで、中村民謡会の成立に至る経緯から転機、今後の展望を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、以下のとおりである。1.中京地区への津軽民謡・津軽三味線の訪…
社会学部 尾崎聡香 【要旨】本研究は、岩手県一関市東山町長坂に位置する猊鼻渓をフィールドに、実地調査を行うことで、観光地としての「猊鼻渓」の発見と今日までの展開を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、以下のとおりである。 1.明…
社会学部 米田一揮 【要旨】 本研究は和歌山県海南市・有田川町を調査地域として、シュロ利用の歴史およびシュロをめぐる人々の生活と蓄えられた知識を文献資料および聞き取り調査の結果をもとにしてまとめたものである。 本研究で明らかになったことは以下…
社会学部 榎木優里子【要旨】本論文は、浄土真宗で行われる「説教」を、どのような人たちが、いかなる考えや欲求を持って関わり、実践してきたのかを、文献調査と聞き取り調査によって明らかにしたものである。 本研究で明らかになったことは次のとおりであ…
社会学部 長岡 優奈【要旨】 西宮市名塩(木之元町・東之町・山之町・北之町・中之町・南之町・西之町・大西町)をフィールドとした本研究において、名塩がだんじりを8台所有することになった経緯やその存続の意義、時代の移り変わりによる環境変化への対応…
【要旨】 本研究は、兵庫県西脇市や多可郡に存在する「播州ラーメン」について、その発祥やそれを取り巻く環境、および現状について焦点を当てて現地調査を行い、その内容を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、以下のとおりである。 1.西…
社会学部 澤山 知里【要旨】本研究は、大阪府で材木業を営む人々である大阪の木材商が形成・維持してきた「大阪木材商三講」について、大阪府にある業者や三講に関係する寺社をフィールドに実地調査を行うことで、各講の特徴とそれらの関係性や役割を明らか…
社会学部 北口ゆりな【要旨】本研究は、唯一の個人経営である堺能楽会館で実施調査を行い、オーナーの大澤徳平氏にお話を伺うことで、堺の商家として大澤家が所有していた文化が湊焼や能楽堂の創出にどのように関わっていたのか、また堺能楽会館が創設されて…
社会学部 社会学科 秋山千晶【要旨】 本研究は、能勢の浄瑠璃における「おやじ制度」という継承制度について、能勢の浄瑠璃4派の1つである井筒太夫派を例として挙げ、井筒太夫派の地域(能勢町山辺地区、宿野地区、片山地区)をフィールドに実地調査を行うこ…
カワコ伝承と「福河童大明神」―隠岐の島町西郷の事例―藤原和香【要旨】 本論文は民間伝承が、伝承者によって、再編され、繁栄・衰退する経緯と流れを、島根県隠岐郡隠岐の島町西郷のカワコ伝承「唐人屋河童伝説」を具体例として調査したものである。本調査で…
社会学部 渡邉 晴菜【要旨】 本研究は、高砂市曽根天満宮秋祭りの一ツ物や竹割りの神事、屋台練りに焦点を置き、地域住民と祭りの関わりや独特な組織、そして祭りと「唄の力」の関係について明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、以下のとお…
社会学部 福島 聖也 【要旨】 本研究は、兵庫県西宮市における2つの修験道寺院、神光寺(上ヶ原)と不動寺(山口町)をフィールドに実地調査を行う事で、西宮における修験道について、時代の変遷に伴って起きた変化や再生、現在における修験道寺院の展開と機能…
社会学部 倪 晨飛 【要旨】 本論文では、中国浙江省普陀洛迦山山をフィールドし、観音修道の最初道場としての洛迦山そして普陀山を中心に、舟山全域に至るまで、観音思想の形成、拡大、日常生活との融合をめぐって、調査を行われた、普陀洛迦山の観音信仰に…
社会学部 爲数 美智【要旨】 本研究は、福岡県福岡市東区馬出に古くから伝わる博多曲物について実地調査を行なうことで、今まで様々な媒体のなかで語られていた博多曲物と筥崎宮との関係性について脱文脈化されていた部分や、時代と共に減少していった博多曲…
活版の消長―神戸をフィールドとして― 佐野友莉香【要旨】本研究は、現在の日本においてほんのわずかとなった活版印刷と、年々増加する経営難から廃業する印刷所について、神戸をフィールドに、その技術が辿った消長の流れに個性を発見することを目的とした。…
佐藤 あかね【要旨】本研究は京都市伏見区淀本町にある與杼神社の秋季祭「淀祭り」を対象に、祭祀圏をフィールドに実地調査を行い、淀祭り・神輿渡御を構成する諸団体の時代による変化と変遷を記述したものである。本研究で明らかになった点は、次のとおりで…
柳ヶ瀬と映画‐映画と人びとをめぐる都市民俗誌‐ 廣瀬彩乃 【要旨】 本研究は、岐阜県柳ケ瀬をフィールドに実地調査を行うことで、柳ケ瀬の形成、柳ケ瀬と映画館、人びとにとっての映画という存在を明らかにした。本調査で明らかになった点は、次の通りである…
坂口一馬【要旨】 本研究は奈良県大和高田市をフィールドに調査を行い、池ノ側公設市場について記述したものである。 本研究では1996年に取り壊されるまでの池ノ側公設市場の発展と消滅について明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は以下…
萬弘寺の市と浜の市―大分における市の伝承― 渡邉紫帆【要旨】 本研究では、大分県の、萬弘寺にて行われる萬弘寺の市、柞原八幡宮にて行われる浜の市、以上2つの市の歴史やかつての市の賑わいの様子から、昔と現在の市の役割や交易の変化を明らかにする。本研…
加藤佐代子【要旨】 本論分は、愛知県旧碧海郡をフィールドに、「日本デンマーク」について文献および現地調査を行うことで、「日本デンマーク」と人々の関わり方を明らかにしたものである。本研究で明らかになった点は、次のとおりである。1. 近代以前の碧…
【要旨】 本研究は兵庫県にある西宮南ルーテルキリスト教会をフィールドに、日本におけるフィンランド人宣教師の宗教・生活世界を明らかにしたものである。 本研究では、フィンランド人宣教師で、初期の日本での開拓伝道に尽力した、ヨルマ・ピヒカラ師、そ…
土の霊力と土地の神―土をめぐる信仰の民俗誌― 山根琴代 【要旨】 本研究は、土に関する信仰について事例を集め、それらを「土の霊力に対する信仰」と「土地を守護する神への信仰」の2つに分類したものである。本研究で明らかになった点は次のとおりである。…
葛城修験の宗教民俗誌芝野さくら【要旨】 本研究は、葛城修験の歴史・宗教実践について、犬鳴山七寶瀧寺、犬鳴山修験道をフィールドに実地調査を行うことで、葛城修験の衰勢や復興の歴史、その中で功績を残した人々、犬鳴山修験道で実践される葛城修験の現状…
【要旨】 本研究は、兵庫県播州地域をフィールドに、播州の人々とそこで行われる秋祭り、また秋祭りで使われる「腕守り」というお守りとの関係について調査を行い、腕守りの広がりや変化の経緯、そこに介在する播州の人々の祭りへの思いを論じたものである。…
婚姻仲介の民俗学辻井理夏子 【要旨】 日本では古来より、婚姻の際に、男女の間に立って仲をとりもつ婚姻仲介人が存在し、主に「仲人」や「世話役」と呼ばれている。本研究では、婚姻仲介人について、大阪府と三重県をフィールドに実地調査と文献調査を行な…
歴史の発見と祭りの再構築―貝塚市・櫛まつりの事例から―門谷真衣【要旨】 本論文は貝塚市においておよそ80年ぶりに開催された櫛まつりを例として、歴史の発見をきっかけに櫛まつりが再構築されるまでの一連の流れおよび櫛まつりと櫛職人との関わりについて…