関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

2017-01-26から1日間の記事一覧

歴史の発見と祭りの再構築―貝塚市・櫛まつりの事例から―

歴史の発見と祭りの再構築―貝塚市・櫛まつりの事例から―門谷真衣【要旨】 本論文は貝塚市においておよそ80年ぶりに開催された櫛まつりを例として、歴史の発見をきっかけに櫛まつりが再構築されるまでの一連の流れおよび櫛まつりと櫛職人との関わりについて…

加賀鳶梯子登りの芸能民俗誌−秘伝・マニュアル・個別性−

【要旨】 「加賀鳶はしご登り」とは、江戸時代に火消が火災現場で高いはしごを立て、頂上から火事の状況や風向き、建物の状況を確かめたことに始まり、さらには高所での作業を行うための訓練、度胸勇気をつけるためにも行われたと言われている。現在は27種の…

開発と竹林―千里地区の事例から―

開発と竹林―千里地区の事例から― 山崎晴香【要旨】 本論文では大阪府の千里丘陵をフィールドに実地調査を行い、昭和30年代千里が開発される前までコメの栽培が難しいこの地で収入源となっていたタケノコおよびそのもととなる竹林が開発による大きな減少を経…

長浜の「蛇の舞」—雨乞い儀礼から芸能へ—

佐久間祐希 【要旨】 本研究は、滋賀県長浜市永久寺町をフィールドに、「蛇の舞」を継承する「蛇組」を主な調査対象として実地調査を行うことで、その起源、そして一つの雨乞いが芸能へと昇華されていくまでの過程を明らかにしたものである。本研究において…