関西学院大学 現代民俗学 島村恭則研究室

関西学院大学大学院 現代民俗学 島村恭則研究室

2011-02-12から1日間の記事一覧

最後のガンガン部隊―小樽の行商人「吉田のおばあちゃん」の暮らしと思い―

大西佐和はじめに ガンガン部隊とは昭和20年代末〜30年代に活躍した行商人である。ガンガン部隊が背負っていたブリキ缶の中には市場で仕入れた鮮魚や乾物が入っており、早朝から列車を使いそれらの商品を炭坑や地方に住む人々へ売りに行った。 目的地の…

小樽まつり―神社のまつりとまちのまつり

中川 保代はじめに 小樽市には約16の神社がある。毎年5月中旬から各神社で毎週のように例大祭が行われ、なかでも水天宮神社、龍宮神社、小樽総鎮守住吉神社の例大祭は小樽三大祭りと呼ばれている。三大祭りのトリを務める住吉神社例大祭は毎年7月14日、15日…

鰊漁場の200年

岡本千佳 はじめに (1) 北海道では江戸時代の文化年間(1800年ごろ)から大正時代にかけて、鰊漁が盛んに行われていた。最も豊漁となった大正14年には、小樽だけで鰊の年間漁獲量7万5,000石を記録した。注:生鰊200貫(750kg)が1石 収穫高…

小樽の印

岩本 悠 はじめに 小樽と聞いて思いつくものと言えば、ガラス、運河などであろうか。しかし、それだけではない。小樽には印がある。印(しるし)は家の近くの酒屋や魚屋の看板にも見ることができるような、日本人には見慣れたマークであるが、小樽では実にた…